カーリングのストーンがなぜ曲がるのか?という疑問は、
何百年にもわたって、科学的に解明されていない謎とされてきました。
でも、その前に、なぜ滑るのか?ちゃんと説明できますか?笑
以前購入した「おもしろい!スポーツの物理」に、
「すべる」を分析しているページがあったので紹介しますね。
氷の上でストーンやシューズが滑るのは、
濡れている床が滑りやすいことと同じです。
では、濡れているとどうして滑りやすいのでしょう?
表面が濡れている床を歩くと、下図のように、
足と床の狭い隙間に水が入り込むという現象が起きるそうです。
水が押し込まれることで力の反発が生まれ、
この力が、足を浮かせる上方向の力となり、
足が浮いた状態になって摩擦が減り、滑るのだそうです。
この理屈は、ストーンが滑ることにも当てはまりそうです。
進行方向側のエッジとぺブルの狭い隙間に水が入り込み、
これが浮力として働いて、ストーンが滑る!ということですね。
次に、なぜ氷点下で凍っているはずのアイスに水があるのか?
ストーンがぺブルの上に乗ると圧力がかかり、うっすら氷が溶けます。
デリバリーでストーンを動かすと摩擦熱も発生し、さらに氷を溶かします。
こうして生じる水が隙間に入って浮力を生じさせ、ストーンは滑るのです。
ここで気づいた(感心した)のは、ぺブルとエッジのバランス。
ぺブルが全くないと、摩擦抵抗が大きすぎてストーンは滑りません。
隙間に入り込む水の浮力が摩擦抵抗に勝てないから。でしょうか。
このことは、誰しも経験があると思います。
逆に、エッジがリング状ではなく広い円状だったらどうなのでしょう?
ぺブルがあったとしても、きっと摩擦が大きすぎて、
十分な水の浮力が得られず、滑らないでしょうね~。
つまり、エッジの形や大きさは計算され尽くしているのだろう!と。
ぺブルとエッジのバランスがカーリングを支えているんだな~。
カーリングを考えた人も、現在のストーンを確立させた人も、すごい!!
ああ、また面倒くさくて長い説明になってしまいました。苦笑