とても共感できる一冊を一気に読んでしまいました。
五輪などで柔道日本代表チームのコーチを務めた後、
目次
序章 東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?
第一章 子供が輝くスポーツのあり方
第二章 スポーツから考えるジェンダー平等
第三章 沈黙するアスリートたち
終章 スポーツの価値とは何か
目次を見ると堅苦しいタイトルが並びますが、
その内容ときたら、言いにくいことをバッサバッサと。笑
例えば、
御自身の専門分野である柔道については、
加納治五郎先生の理念を失い、勝ち負けを重視する傾向を強めている。とか、
日本ではどの競技団体でも、普及より強化にかける資金が圧倒的に多いが、
金メダルを狙う人はほんの一握りなのだから、そうでない多数派を大事にし、
裾野を広げていくことが、本当の意味でスポーツの繫栄につながる。とか、
柔道を例にとれば、金メダルが最優先で、
強ければ子供が憧れて柔道をやるようになるという考えが根強くあるが、
それはあまりにも短絡すぎる考えで、それだけではやる人は増えない。とか。
こうした考えや意見を、理論立てて、明快に、御自身の言葉で述べています。
いやー、山口香さん、すごい!
カーリングでも、参考になる内容が多いと思いました。
機会があれば、ぜひ!