スウィーピングでよく耳にするフレーズがあります。「曲げたい」。
かつて、ブラシパッドに規制がなかった頃、
スウィーピングでアイスにダメージを与え(斜めに傷をつけ)、
そのダメージラインに沿ってストーンが曲げていく技術が用いられました。
しかし、毛ブラシが禁止となり、パッドの素材が規制されている今、
本当にスウィーピングでストーンを曲げることができるのでしょうか?
今、一般的に言われている「曲げるスウィーピング」理論は、
回転しているストーンの外側と内側のスピード差を利用する考え方で、
例えば、時計回転のストーンを進行方向に向かって右に曲げたいときは、
外側、つまり進行方向に向かって9時側だけをスウィープし、
スウィープしない3時側のブレーキングで右に曲げようとするものです。
果たして、私たちのスウィーピングで曲げることは可能でしょうか?
そもそも、ストーンの回転に左右のスピード差なんてあるのでしょうか?
なーんてことをよく考えるのですが、実は、こんな研究結果もあります。
この「局所傾斜」の考え方では、回転差の理論の場合とは逆に、
曲げたい側のアイスを削って傾斜(段差)をつくる必要があるんです。
正直、こっちの理屈の方が、素人の私には分かりやすかったりします(笑)。
ただ、アイスに傷をつけるにせよ、
ストーンの回転に左右差をつくるにせよ、
アイスに局所的な傾斜を作り出すにせよ、
まず大切なのは、強い強いスウィープだと思いますよ。
ということで、いつか自在に曲げられるように、
スウィープ力をしっかり磨きたいと思いま~す!笑