青森県庁カーリング部物語

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タップバック(レイズ)の物理学的常識(笑)

ストーンをタップバック(レイズ)したいとき、

ウェイトはどのように決めていますか?

3番にあるストーンを7番に押したいときは?

では、5番にあるストーンを7番に押すときは?

 

衝突後の物体AとBが持っている運動量の和は、

衝突前の物体AとBが持っていた運動量の和と等しい。

 

理系カーラーにとっては当たり前のことですが(笑)、

先日購入した図書で解説されていたので紹介しますね。

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20㎏のストーンが2m/sの速度で、

止まっているストーンに正面衝突する場合、

衝突前の運動量(エネルギー)の和は、

20㎏×2m/s+20㎏×0m/s=40㎏・m/sです。

衝突後はというと、

20㎏×0m/s+20㎏×?m/sということになりますよね。

衝突前と衝突後の運動量の和は等しいのですから、

?の値は2m/sとなります。

つまり、滑ってきたストーンと同じ方向に、

同じ速度(言い換えると同じエネルギー)で滑り出すのです。

 

まあ、簡単に言ってしまうと、

ストーンを7番(ティーライン)までタップ(レイズ)するときは、

3番にあろうが5番にあろうが、7番ウェイトで!ということです。

 

ただ、これはアイスの摩擦を無視した場合であり、経験では、

止まっているストーンを動かすのにエネルギーが消費されため、

ストーン1個分ほど、強めに投げる必要があるのではないかと思います。

 

ご参考まで。